茶道裏千家淡交会


佐 賀 青 年 部


縫ノ池 秋の茶会 2015年10月25日

佐賀県白石町にある縫ノ池は昭和33年に乾上がり40年の歳月を経て、平成13年湧き水が復活しました。

「水は生命の源」をスローガンに、縫ノ池の湧き水が復活したことへの感謝祭としての茶会が開催されました。白石が農耕の盛んな土地柄と開催日が丁度十三夜であったことから、お道具やお菓子を考え青年部は「豊穣の恵」をテーマに立礼席にておもてなしをしました。

いつもの茶会とは違い参加される方も主催者側も地元の方ばかりで、はじめにお茶の頂き方、感謝の気持ちなどの説明をした後、茶会が開催されました。

大正琴を聞きながら点てる茶席は時間がゆったりと流れ、風が少し強かったですが秋晴れの穏やかな気候の中、楽しげな笑い声と美味しかったといわれる言葉を聞きながら、直接お客様からのお声を頂戴することができ、緊張の中にも笑みの絶えない茶会となりました。今回、お手伝いに会員のお子さんも来られ、お運びをする姿に、高齢のお客さんも目を細め嬉しそうに話しかけられていました。

佐賀の遺産の一つである縫ノ池で開催される茶会に参加できるということは、遺産や文化を大切に保存・継続していくことの大切さを再認識する場となりました。